前回は、WAVE手法の原理(ダウ理論)についてお話してきました。
トレンドという相場の大きな波にうまく乗れるかどうか、FXではこれがトレーダーの利益を決めると言っても過言ではありません!
じゃあいつ波が始まるのか、そして波が終わるのがいつか、それを判別するためにテクニカル分析を活用していきます!
難しそう…なんてこと思っているそこのあなた!心配ご無用です!
今回使うWAVE手法では、めちゃくちゃシンプルで誰でも波をわかるようになる「ある武器」を使って波を見極めていきます!
WAVE手法のテクニカル分析で使う道具
では私たちが相場の波を知るために使っている武器、それは2つあります。それぞれ見ていきましょう。
1.EMA(指数平滑移動平均線)
1つ目に使う武器が「EMA」と呼ばれる線です。
EMAとは移動平均線の種類の1つで、過去の価格の中でも特に直近の値動きに敏感に反応する種類のインジケーターとなります。
似たもので単純移動平均線(SMA)というものを使っている人もいますが、1日〜数日という短い期間でのトレードでは、あまり有効ではありません…。
海外で巨額のお金を運用する機関投資家はSMAよりも、今回紹介しているEMAを使っているという話もあるくらいです!
難しいことはさておき、今回はこのEMAを3本使用し、それぞれ(25日、75日、200日)に設定します。
1つ目の武器であるEMAは、主に波の方向や強さを測るために使います。
詳しい使い方は次回以降紹介しますので、まずはチャートに入れて見てくださいね!
2.レジサポ(レジスタンス・サポート)
2つ目の武器が「レジサポ」と言われる、レジスタンスラインとサポートラインです!
簡単にこの線を説明すると、上方向や下方向への値動きに対する抵抗となり、勢いを抑えたり、支えたりする価格帯のことを言います。
この2つを合わせて通称「レジサポライン」と呼びます!
一見すると何も無い、ただのチャート。
ですが... プロの目はごまかせません。レジサポラインを引いてみると・・・
価格(緑)が赤い線を上に抜けた後、価格が赤い線に近づいてきても、上に跳ね返されている様子がわかりますでしょうか?
これが綺麗に抵抗しているレジサポラインとなります!
このレジスタンスラインやサポートラインはいつエントリーするか、決済するかを判別するために使います。
「レジサポを制する者は相場も制する」と言われるほど、利益を出し続けている投資家のほとんどがテクニカル分析に使用しているのです!
実際のチャートにレジサポラインを引いてみよう!
1番最初に紹介したEMAは誰が見ても波の方向がわかるのですが、レジサポラインは自分で良い線を見極めなくてはならないので経験が必要になってきます♪( ´▽`)。
練習方法は、チャートの値動きをしっかり見て、過去に何度も反発しているポイントにラインを引く。たったこれだけです('ω')ノ
何はともあれ、まずは実際のチャートで練習していきましょう!
Q:下のチャート画像にレジサポを引くならどこにひけるでしょうか?
難しい、、、なんて落ち込んでしまう方もいるかと思いますが大丈夫です!
なぜなら、プロのトレーダーでさえ誤差なく反発する価格帯を予測することはできないからです。
僕らが目指すのは、【相場を見たときに多数の人が反発するだろう】と思われる場所を見つけることです。
なぜか、それはあなたが画面の向こう、為替市場で戦っている取引相手もまた人間だからです。
つまり、見えない市場の向こう側の人が「反発するだろうな」と感じる所に線を引ければ、自分も同じ動きが取れますよね!
ちなみに僕が引いてみるとこんな感じです。
そこまで難しく考えず、パッと見たときに「ここら辺が意識されていそうだな」と感じた所に引いてみて、そこを中心にラインの調整や変更をしていくことが大事です!
先ほどもお伝えした通り、多くの投資家が注目しやすい価格を見つけられるようになると、値動きとしては強力な材料になるのでレジサポが引けるようになると安心してトレードができます。
シンプルなルールは強い
以上、WAVE手法で使う2つの武器を紹介しました。
なんか拍子抜けして、こんなことを考えていないでしょうか?笑
私も最初はたくさんのインジケーターや分析ツールで取引してみました。
ボリンジャーバンドやRSI,MACDなどなど…。それはもう画面が埋め尽くされるほどに分析ツールを入れてみたものです笑(・∀・)
たくさん試して、様々な検証をしてきた結果一つの結論にたどり着きました。それは、
Simple is the Best!
私たちの目的は利益を出すことであり、そのためには「価格が今後どっちに向かうか」ということだけがわかれば十分なのです。
そのためにはWAVE手法の場合、流れの向きがわかるツール「EMA」とタイミングがわかるツール「レジサポライン」だけがあれば十分だったのです。
じゃあ実際にこの2つをどうやって活用するか?それを次回お話ししていきたいと思います!