FXでトレードをしていると、『pips(ピップス)』という言葉をよく耳にすると思います。
今回の記事ではpipsの用語の意味から計算方法まで初心者にもわかりやすく解説していきます!
そして専業でFXをやっている私たちが、実際の取引で使っている「とっても簡単な計算なpipsの見方・計算方法」についてもお話しします!
2.正しいpipsの桁数が一発でわかる!
3.pipsを利用した楽な計算方法がわかる!
そもそもpipsは値幅を指す
pipsとはFXにおける通貨単位のことで、Percentage In Pointの略称です。
簡単に説明すると、トレードの際に自分のポジションがどのくらいの利益/損失になったかの「値幅」を表しています!
基礎をちゃんと理解しているFXトレーダーは、ほぼ全員がpipsを使って値幅を表現しています。
なぜpipsを使うのか
しかしFXに慣れていない初心者さんだと、利益がpipsで表現されることに抵抗を感じる人もいると思います…。
なぜ『円』という単位を使わずに、わざわざ『pips』というわかりにくい単位をFXでは使うのでしょうか?
FXトレーダーたちがpipsを使うことには2つの明確な理由があります!
1.通貨単位を1つに統一することができる
pipsを使う1つ目のメリットは、利益や損失による値幅の単位を統一することができることです!
FXでは円以外にも、ドルやユーロ、ポンドなど、様々な種類の通貨が存在します。
ドル×円(USDJPY)やユーロ×円(EURJPY)など、日本円が絡んだ計算の場合は、円や銭といった単位を使っても問題ないでしょう。
ではユーロ×ドル(EURUSD)のように、日本円が絡まない通貨ペアを取引する際はどうしたらよいでしょうか?
そう、複数の通貨をいちいち『円』表記に直して計算するのは非常に面倒なんです。
そのため、『pips』という単位を導入することで複数の通貨を1単位に統一することができ、非常に便利です。
2.トレードパフォーマンスの指標となる
そしてpipsを使う2つ目のメリットは、トレードのパフォーマンスを適切に測ることができることです!
そもそもFXには「月間で○万円の利益!」といった金額だけで評価することは全くできないという特性があります。
例えば、2人のトレーダーのAさんとBさんの2人がいたとしましょう。それぞれはこんな風に主張しています。
どちらも利益は3万円。これだけでは、どっちのトレードが優れているかわからないですよね?
しかし、2人にpipsを使って表現してもらうように言ったらどうなるでしょうか?
同じ3万円の利益でも、中を開けてみると違う感じがしますね。
- Aさん:300pips×1万通貨=3万円の利益
- Bさん:30pips×10万通貨=3万円の利益
Bさんは運用額が大きかっただけで、獲得した値幅が少ないことがわかります!
つまり今回の比較の場合、Aさんの方がより少ない運用額で大きな利益を獲得している、つまり効率の良い運用ができていたということがわかります!
FXでは運用額を増やせばその分だけ大きく失うリスクも高くなります。
できることなら少ないリスクで大きな利益を狙いたいですよね!
そのためトレーダーのパフォーマンスは、純利益ではなく『pips』を使うことによって判断することで初めてそのトレードの良し悪しが判断できるのです!
FXのpipsの計算方法
pipsを具体的に計算するためには、日本円が主軸とした通貨(クロス円)とその他の通貨で数え方が異なります。
- クロス円の場合…0.01円=1pips
- その他の通貨の場合…0.0001=1pips
それぞれの基本的な見方と一目でわかるための裏ワザについて説明していきます!
クロス円のpipsの数え方
クロス円とは、ドル円(USDJPY)、ユーロ円(EURJPY)といった海外通貨と日本円の組み合わせである通貨ペアを示します。
クロス円の場合、0.01円で1pipsという計算方法になります!
クロス円のpips計算
例えばドル円(USDJPY)で、
100.00円で買い、100.88円で決済
となった場合は、
100.88円−100.00円=0.88円=88pips
ということで、88pipsの利益という計算になります!
その他の通貨のpipsの数え方
次はユーロ円(EURUSD)やドルカナダ(USDCAD)などのクロス円以外の通貨のpipsの数え方について解説していきます!
日本円が絡まない海外の通貨同士の通貨ペアの場合、0.0001が1pipsという表現をします!
クロス円以外のpips計算
例えばユーロドル(EURUSD)で
1.12330で買い、1.12630で決済
となった場合は、
1.12630−1.12330=0.003=30pips
ということで、30pipsの利益が取れたという計算になります。
一発で簡単にわかる【pips計算の裏技】
日本円が絡むか絡まないかで計算方法を分けて説明してきましたが、実は通貨ペアによらず一目でpipsが簡単にわかるための方法があるのです!
海外FXのXMで使えるルールとして、値を右から見て2桁目が1pipsになる法則があるのです!
XMにおけるpips計算
これなら通貨を気にせず、2桁目をだけに着目すれば良いため簡単ですね!
ただし、この方法には注意が必要で、小数点の桁数が違う証券会社を使うと1pipsの単位を間違えてしまうことがあります!
もしXM以外の証券会社を使う場合は、その証券会社の表示が何桁かあらかじめ確認しておきましょう!
USDCHFを0.99535で買いエントリーして、0.99570で決済したとします。この時の損益は何pipsでしょうか?
さて、値幅のpipsで表すことはできたでしょうか?
ではここから、実際に取れたpipsが実際には何円分の利益なのかを計算する方法を理解しましょう!
pipsを使った損益額の計算方法
FXでの利益額は次の3つによって決まります。
- 通貨の値幅(pips)
- 取引量(Lot)
- 取引通貨による補正
この3つの要素をかけ合わせることで利益が出るのです!
損益額の計算式(正式)
しかし、実際のトレードの場面でこの計算式を使うことはほとんどありません!
pipsとロットで簡単に損益を計算しよう!
通貨の値幅(pips)は先ほどの計算で求めたものを使えばOKです!
取引量は一般的に○万通貨と言われているもので、XMをはじめとした海外FXでは「Lots」という単位を使います。
1万通貨を取引するなら0.1Lots、10万通貨を取引するなら1Lotsですね。
この2つがわかれば、以下の掛け算で結果が出ます!
損益額の計算式(簡単Ver)
クロス円の通貨ペアならばこれで正確な損益を算出することができます。
例えばドル円(USDJPY)の取引で
0.5Lots(5万通貨)で30pipsの利益
となった場合に計算すると
30×0.5×1000=15,000円
ということで、簡単に計算できますね!
【注意】クロス円以外の通貨ペアでは若干異なる
注意するべき点として、クロス円以外の通貨の場合は簡単な式で計算した結果と実際の損益にズレが発生します。。
例えばEURUSDなら少し増えて約115%、EURAUDなら逆に減って約80%ほどの額になります。
この理由は、最初に解説した「取引通貨による補正」を簡単な計算式では加えていないためです。
ただ計算がズレるといっても、だいたい計算した値から80~120%になるくらいなので、大幅に結果が異なることはありません!
それ以上に、この補正率は為替が変動することで値が変わるので、大変厄介なものになります!
取引が終了した後の結果で、実際の額を確認するだけで私は十分だと思います!
ドル円(USDJPY)を110.400円で1Lots(10万通貨)エントリーして、110.750円で決済しました。この時の利益額はいくらでしょうか?
pipsを使う本来の目的は?
pipsの基礎知識から損益計算方法まで理解できましたでしょうか?
今回の記事の要点をまとめると以下のようになります!
- pipsはトレードパフォーマンスや資金効率を正しく把握するために利用する
- XMで計算する場合は、右から2つ目の桁を1pipsと見る
- 実際の損益はpipsと運用した量(Lot)をかけて求める
pipsはFXにおいてとても重要な概念なので、今回の記事でがっちりと理解してもらえれば幸いです!
そもそも、なぜpipsを理解する必要があるのか?その理由は私は次のように考えています!
pips計算の本来の目的
あくまでpips計算とは手段であって、それを知っただけで稼げる訳ではないのです…。
pipsを理解したうえで損失のリスクを最小限に抑え、利益を最大限取れるようにする必要性があります。
あなたが今行っているトレードがきちんと根拠や分析に基づいたものでなければ、いくらpips計算を行っても利益を積み重ねることはできないでしょう…。
そうは言えど、なかなか初心者が正しい分析やトレードについて学べる環境がないのも事実…。
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