Chapter4. エントリーポイントの探し方
さて、トレンドジャッジによってトレンド通貨を見つけても、すぐにエントリーするのはご法度です!
なぜなら通貨がトレンドに乗っていたとしても、価格が常にそのトレンドの方向へと動くとは限らないからです!
(チャート2-16 トレンドの中に小さい反発があるチャート)
チャートを見てみると、大きなトレンドの中には反対方向への小さな動きもあるのがわかるでしょうか?
あくまでトレンドというのは大きな方向性を示すだけで、短期的には価格がトレンドと逆方向に動くこともあります。
だから、例えば通貨選びでトレンドに乗っている通貨を発見して、テキトーに買ってしまうと…
(チャート 2-17 買った瞬間に高値止まりしたチャート)
高値掴みになってしまうこともあり、すぐに損切りされてしまうことになってしまいます!
つまり順張りトレードではいかにトレンドの中で良いポジションを持てるかが、利益を上げるためのキーポイントになります!
そこで、順張りのエントリーとしてTaxim が推奨しているのが『押し目買い・戻り売り』です。
押し目・戻り目の鉄則
そもそもFXにおける「押し目・戻り目」とは一体何か?一言で説明するとこうなります!
- 押し目=上昇トレンド中に一度上げ止まり、“一時的な下降” を見せる動きのこと
- 戻り目=下降トレンド中に一度下げ止まり、“一時的な上昇” を見せる動きのこと
ただ言葉の意味を覚える必要はありません!重要なのはチャートの形で覚えることです!
(チャート画像 2-18)
例えば上のチャートを見てもらうと、上昇トレンドの中に一時的に下がるポイントがありますよね?これが押し目になります!
FXの買いのポジションを持つ時は、できるだけ安い価格の時に買ったほうが有利なワケです。
WAVE手法ではこの特性を生かして、「押し目買い」や「戻り売り」をしかけていきます!
押し目買い・戻り売りのエントリー
上昇トレンドの時
(チャート2-19)
- 上昇トレンドの中でも、一時的に価格が下がる(押し目)を待つ
- 一時的に下がって、再び上昇し始めるところでエントリー(押し目買い)
- トレンドに沿って上昇して大きい利益を獲得!
下降トレンドの時
(チャート2-20)
- 下降トレンドの中でも、一時的に価格が上がる(戻り目)を待つ
- 一時的に上がって、再び下落し始めるところでエントリー(戻り売り)
- トレンドに沿って下降して大きい利益を獲得!
この押し目買い・戻り売りでエントリーするとなると、
「一時的な下げ(上げ)はここで絶対に止まる!」というポイントを見つけ出さないといけません。
すると、この先どこが押し目や戻り目になるか、という予測がとても大事ですよね!
そこでWAVE手法では、分析の2つ目の技「レジサポスラッシュ」を使っていきます!
押し目・戻り目が現れるポイントは?
チャートの中のローソク足をよ〜く見ると、押し目や戻り目の反発はある根拠に基づいていることがわかります。
例えばこのチャート。なぜここで価格は一時的な下げをやめて上昇に転じたのでしょうか?
(チャート 2-21)
そのヒントになるのがこの部分!
(チャート2-22)
これは、このチャートが少し前の時間に形成した山となっている部分です。
チャートと水平な線で結ぶと…
(チャート2-23)
なんと、以前の価格の頂点が将来の押し目となっていることがわかります!
この線を使えば、未来のチャートの押し目や戻り目が予測できてしまうんです!!(◎_◎;)
良いレジサポを引くためには
ではどこにレジサポラインを引けば、より正確な予知ができるのでしょうか?
チャートの中に正確なレジサポラインを引く技が『レジサポスラッシュ』です!
レジサポスラッシュには2つのパターンがあり、チャートの状況においてどちらかを使ったり、両方を適用させたりします!
チャートの直近の山や谷の頂点に注目して引く!
〈上昇トレンドの場合〉
上昇トレンドとなっている相場では、前回の山の頂点がレジサポの候補となります。
(チャート2-24)
〈下降トレンドの場合〉
下降トレンドとなっている相場では、前回の谷の頂点がレジサポの候補となります。
(チャート2-25)
過去に何度も反発して、突き抜けていない上限や下限の壁に注目して引く!
〈上昇トレンドの場合〉
上昇トレンド相場では、過去に一時的な下降の壁となったポイントがレジサポの候補となります。
(チャート2-26)
〈下降トレンドの場合〉
下降トレンド相場では、過去に一時的な上昇の壁となったポイントがレジサポの候補となります。
(チャート2-27)
2つの引き方について理解できましたか?
レジサポスラッシュを使う時間足は?
使用するレジサポの時間足ですが、レジサポを引く場合はその通貨の5分足のチャートを使います!
なぜトレンドジャッジと違う時間足を見るのか、それはトレンドを探す段階とレジサポを引く段階では目的が違うからです!
トレンド
相場の大きな流れを見たい→1時間足
レジサポ
細やかな価格の動きを見たい→5分足
本来はもっと複数の時間足を見るのですが、今回は初級ダンジョンですので、5分足で統一して各通貨のレジサポをチェックしていきましょう!
基本的には上の2つのワザを使ってレジサポラインを引けばよいのですが、実際のチャートを相手にする場合3つの注意点があります。
ローソク足が何度も超えるレジサポはNG
レジサポを引いた後は、自分のレジサポとローソク足の関わり方をチェックしましょう。
自分の引いたレジサポに対して、ローソク足が何度も反復横跳びしているなら要注意です!
(チャート2-28 何度もまたいでる)
このようなレジサポの場合、相場の他のトレーダーがあなたが引いた価格を意識していないということです。
チャートが見える範囲で1度だけ抜けているくらいが理想と言えます!
複数回反発するレジサポは良い
レジサポは、1度だけの反発している線よりも複数回反発している線の方が、将来押し目(戻り目)となって反発する可能性が高い「良いレジサポ」と言えます!
(チャート2-29 1回だけの反発と複数回の反発)
実際にレジサポを引く場合は、価格があまり突き抜けず、複数回反発されているところを探して行くとよいでしょう!
レジサポに絶対の正解はない!
レジサポには「この価格だけが正解!」という絶対的な答えがありません。
1つのチャートの中にいくつも引けることもありますし、いくら良いレジサポでエントリーしても負けてしまうこともあります!
1回1回であまり考えすぎず、トライアンドエラーを繰り返して習得していきましょう!
それでは、レジサポスラッシュも実戦練習で習得したかをチェックしましょう!
レジサポを引く場合、どれが一番適切なレジサポラインか?番号で選ぼう。
Q1
(チャート2-31 前回価格の頂点に引いたら反発)
A.1 B.2 C.3 D.どれも適切ではない
A1
Q2
(チャート2-32 下降トレンド中に何度も上限で反発している)
A.1 B.2 C.3 D.どれも適切ではない
A2
Q3
(チャート 2-33 引けないチャート)
A.1 B.2 C.3 D.どれも適切ではない
A3
1〜3の線はどれもおおく突き抜けたりしていて、微妙。
このチャートではレジサポが機能するようなラインが引けないことがわかります。
つまりこういったチャートではレジサポを引かないのが正解なので、答えはDとなります!