Chapter3. 取引通貨の探し方
まず初めに、取引すべきチャンス通貨を選定する方法を学んでいきましょう!
現状で一番チャンスな通貨はどれか、その判断の条件として用いるのが「トレンド」という概念です!
そもそもトレンドって何だ?
TaximはFXのチャートを大きく2つの状態に分けて考えています!
その2つとは、その通貨に『トレンド』があるかないかという違いです!
- トレンド相場=価格が一方向に動いている「流れ(トレンド)がある相場」
- 非トレンド相場=価格が動きが一方向に定まっていないトレンドがない相場」
(図2-2 トレンド相場と非トレンド相場の図)
そして、私たちが初級ダンジョンで相手にするのは、このうち「トレンド相場」だけです!
なぜトレンド相場だけを相手にするのか、それはトレンド相場の方が順張りトレードで安定した結果を出せるからです!
トレンドに乗る順張りトレード
順張りとは、トレンド相場においてトレンドの方向に合わせてポジションを建てるトレード方法です。
相場が上昇傾向にあれば「買いポジション」を建て、反対に下落傾向であれば「売りポジション」を建てます。
(図2-3 上がったら買い、下がったら売り)
順張りは相場の流れに逆らわないため、リスクを低くしたまま大きな利益を狙えるトレード方法なんですね!
トレンド相場は2つに分かれる
トレンドには、価格が上がり続ける「上昇トレンド」と、下がり続ける「下降トレンド」の2種類があります。
例えば次のチャートは、長い期間にわたって価格が上昇し続けているため「上昇トレンド」ですね。
(チャート2-4 上昇トレンドのチャート)
「今後も価格は上がっていく」と予想できますから、「買いエントリー」を視野に入れていけば良いことがわかります!
一方で次のチャートは、ずっと下に価格が下がり続けているため「下降トレンド」と判断できます。
(チャート2-4 下降トレンドのチャート)
先ほどと反対に、「今後も価格が下がっていくだろう」と推測して、「売りエントリー」を検討していけばよいでしょう。
トレンドの有無の判断方法
ではトレンドが発生しているかどうか?という基準はどのように決めれば良いのでしょうか?
チャートの見た目でだけで考えると、あなたの主観が入り混じって根拠が弱いトレードになってしまいます。
そこで論理的な根拠で判断するために使うのがEMAです!
各通貨がトレンド状態であるかを判定するワザである「トレンドジャッジ」を伝授します!
EMAの一番右端(一番最近の価格の部分)を見て判断します!
〈上昇トレンドの判断〉
(チャート2-6 上昇トレンド)
上のチャートでは、EMAの線が上から青→オレンジ→緑→赤と並んでいます。
期間が短い順(EMA 10→ 20→ 50→ 100)に上から並んでいるとき、この通貨は上昇トレンドと判断できます。
〈下降トレンドの判断〉
(チャート2-7 上昇トレンド)
上のチャートでは、EMAの線が下から青→オレンジ→緑→赤と並んでいます。
期間が短い順(EMA 10→ 20→ 50→ 100)に下から並んでいるとき、この通貨は下降トレンドと判断できます。
〈非トレンド相場の判断〉
(チャート2-8 レンジ)
上のチャートでは、EMAの線の並び順がごちゃごちゃになってしまっています。
この場合、この通貨にトレンドがないと判断できます。
今回のトレンドの判断に使うのは、一番右端の価格のEMAの位置関係だけです!
下のような途中までごちゃごちゃしたチャートでも、一番右で上から順番に並んでいれば上昇トレンドと判断して大丈夫です!
(チャート2-9 レンジ→上昇相場)
この状況は正しくは「『非トレンド相場』から『上昇トレンド』に転換!」といった分析をするのですが、現段階では少し難しい内容となりますので、詳しくは中級編で学んでいきましょう!
1時間足でトレンドジャッジ!
それでは、トレンドジャッジをあなたが取引する予定の全ての通貨ペアで行いましょう!
どの通貨が良いかわからない初心者のうちは、メジャーな通貨の組み合わせを見ていくと良いと思います!
(図2-10 メジャー通貨の円同士が繋がっている図)
そしてトレンドジャッジを行う時間足は「1時間足」です!
つまり、あなたがまずチャートを開いたらやる流れは次のような作業です!
USDJPY(ドル円)の1時間足のトレンドは?
→非トレンド相場…スルー!(-.-;)
↓
EURJPY(ユーロ円)の1時間足のトレンドは?
→上昇トレンド相場!メモメモφ(・・
↓
GBPJPY(ポンド円)の1時間足のトレンドは?
→ 非トレンド相場…スルー!(-.-;)
↓
こうして、たくさんの通貨の中から今取引ができそうな通貨を絞り込んでいきましょう!
(図2-11 たくさんの通貨から、一部だけが光っている絵)
トレンドと判定した通貨は、次のエントリーポイント探しで使いますのでメモ帳などに控えておくと良いでしょう!
それではクイズ形式で実際のチャートに練習する、FXクエスト名物「実戦練習」を行っていきましょう!
次の各チャートの状況として正しいのはどれか?番号で選べ!
(使用しているEMAの線の色は以下の通り)
- 10日:Blue(青)
- 20日:Orange(オレンジ)
- 50日:Green(緑)
- 100日:Crimson(赤)
Q1
(チャート2-12)
1上昇トレンド
2下降トレンド
3非トレンド
A1
このチャートでは綺麗にEMAの期間が短い順に上から並んでいますね!
EMAが「10 → 20 → 50 → 100」となっているときはこの通貨が上昇トレンドにいると判断できます。
Q2
(チャート2-13)
1上昇トレンド
2下降トレンド
3非トレンド
A2
このチャートでは4つのEMAの順番がバラバラとなっています。
そのため、非トレンド通貨であると判断できます。
Q3
(チャート2-14 EMAが最後だけ下降トレンドになっている。)
1上昇トレンド
2下降トレンド
3非トレンド
A3
一見するとEMAがごちゃごちゃしているし、非トレンド通貨かな?と思ってしまいますが、一番右端の部分を見てみましょう!
(右側のアップ2-15)
最後の部分は下から順に「EMA10 → 20 → 50 → 100」と並んでいますね!あくまでトレンドの判定は、直近のローソク足のEMAの位置関係で行います!
つまり、この通貨は下降トレンドに入ったと判断できます。