2017年の仮想通貨(暗号通貨)ブームに合わせて、海外FXのXMでもビットコイン(Bitcoin)やリップル(Ripple)といった通貨が取引できるようなりました。
しかし残念ながら開始してから2ヶ月で、仮想通貨の取り扱いは終了となっていました…。
ですが、この度2018年11月、XMでは仮想通貨FXが再開してビットコインなどの取引が可能となっています!
そこで本記事では、XMでの仮想通貨トレードの最新情報や始めるための方法、そしてプロトレーダーから見た仮想通貨FXの現状についてお話ししたいと思います。
目次
XMでビットコインFXのトレードができます!【結論】
ネット上には「XMが仮想通貨取り扱い開始!」とか「ビットコインなどは取引停止」など様々な情報が残り、どれが正しいのかわからなくなった人も多いと思います。^^;
そこで先に結論から言っておくと、
2018年10月からXMでは仮想通貨の取引が可能
となっています。
なぜこれほどいろんな情報が錯綜しているかというと、XMの仮想通貨FXが始まったり停止したりを繰り返しているからなんですね。
XMの仮想通貨FXが始まってからの流れを簡単にまとめると、こんな感じです。
何はともあれ、XMで仮想通貨のトレードを始めたかった人にとっては朗報ですね!
※注意※ネットの大半のサイトは情報が更新されていません…
再開や停止を繰り返すという状況も重なって、「XMで仮想通貨は取引できません」と間違った情報を記載したままであるサイトも多います。
「海外FXレバレッジ888倍のXM (XM Trading)で稼ぐ」(xem-fx.com)のXMのビットコインに関する情報を抜粋(2018年11月14日)
どうも記事内の日付を自動的に「読者が読んだ日付」に変更する機能を使っているようですが、多くのサイトでは情報を更新していません。
今回の仮想通貨FXの復活はXMの公式も大きくアピールせず、ひっそりと再開しているので、間違った情報で混乱しないように気をつけましょう。
当サイトでは最新の情報が出ましたら可能な限り素早く、そしてわかりやすく伝えたいと思います!
仮想通貨FXの情報はXMの英語版公式にしかない
私もXMで仮想通貨が再開したというニュースは聞いたのですが、XMの日本語版公式HPのどこを見ても書いてないんですよ。
これって本当に再開したのか……しかし画面上では実際に取引はできる……。
どういうことなのか?と思ったのですが、どうもXMの英語版公式HPにしか情報がないようです。
下の画像は2018年10月現在の日本語版のXMのトレードできるジャンルの一覧。FXや商品、株式などはありますが、仮想通貨はありません。
日本版XM公式の仮想通貨のページ
一方、海外のXMトレーダーのための海外版XM公式HP(www.xm.com)には、仮想通貨に関する情報がしっかりと書いてありました。
英語版XM公式
上の画像と比較すれば、仮想通貨(Cryptocurrencies)という項目が多いのがわかると思います。
で、中を見てみたのですが、当然英語で全て書いてあるわけです…笑。
英語版XM公式の仮想通貨のページ
当サイトでは英語版公式より翻訳した情報をまとめています!
そこで今回は、私たちのFXトレードチームの中でも英語が得意なメンバーに、公式HPを全て翻訳してもらい、そこから得た情報を元に要点だけをまとめました!
XMの仮想通貨FXが始まってから、いくつか変更された点があるので、最新情報はきちんと押さえておきましょう。
では、復活したXMの仮想通貨FXについて細かく見ていくことにします。
XMでFX取引できる仮想通貨の種類は?
2018年に復活して以降、つまり現在のXMの仮想通貨FXでは、以下の5種類を取引できます。
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
仮想通貨の業界では王道とも言える5つの通貨をXMでは取引できます。
XMは仮想通貨の取引所ではない。出来るのは仮想通貨FX
なおXMは仮想通貨そのものを売ったり買ったりする販売所や取引所ではありません。
XMで可能な仮想通貨トレードは、仮想通貨の売りと買いの差額を計算して、その利益だけをもらうという「仮想通貨FX」となります。
ここでは簡単に仮想通貨FXの要点だけをまとめると次のようになります。
- 自分の持っている円を仮想通貨に交換するわけではない
- 仮想通貨を保有しないためウォレットは不要
- 安く買って高く売ったら、その差額だけを利益として受け取る(差金決済)
- 下がると思ったら売りから入れる
- 実際に交換するわけではないので、実際の資金の何倍もの量の仮想通貨を動かせる(レバレッジ)
実際の仮想通貨が欲しい場合はコインチェックやビットフライヤーなどの取引所に行く必要があります。
XMで取引できる仮想通貨のペアは「対アメリカドル(USD)」の形
XMで取引できる仮想通貨は全て米ドル建てのみである点に注意しましょう。
そのため、XMで取引できる仮想通貨のペアは以下になります。
- ビットコイン米ドル(BTCUSD)
- ビットコインキャッシュ米ドル(BCHUSD)
- イーサリアム米ドル(ETHUSD)
- ライトコイン米ドル(LTCUSD)
- リップル米ドル(XRPUSD)
つまり、我々がよく目にするような
1ビットコイン=724670円
という表記ではなく、XMでは
1ビットコイン=6362ドル
といったアメリカドルを基準とした表現になります。
ただ、私たちの方でアメリカドルを用意する必要はありません。
日本の円を入金すれば、仮想通貨を取引するときは自動的にアメリカドルの単位に換算して取引してくれます。
- 取引できる通貨は「ビットコイン」「イーサリアム」「リップル」などの5種類
- XMでは「仮想通貨を利用したFXトレード」が可能で、実際の仮想通貨を手にする訳ではない
- 取引画面での価格はドルで表記されている
XMの仮想通貨FXのスペックや取引時間の情報
ではここからは、海外版XM公式HPに記載されているXMの仮想通貨FXの最新の基本情報やスペックを見ていきましょう。
XMの仮想通貨FXの取引時間は?
XMで、ビットコインなどの仮想通貨FXを取引できる時間帯は、日本時間の「月曜日の午前7時5分〜土曜日の午前6時50分」の間となります。
FXや株式市場と違って、仮想通貨の相場は土日も動いている点が注目されていましたが、XMの仮想通貨FXは原則土日は休みです。
しかし土日以外の祝日はチャートは動き、取引も可能です。
この取引時間は全ての仮想通貨のペアで同じですので、イーサリアムでもリップルでも全て月曜朝〜土曜早朝となります。
土日はトレードが不可のため、カレンダー通りの会社員などだとなかなかトレードができないかもしれません。
XMの仮想通貨FXの最小取引単位は?最大保有量も上限あり
XMで仮想通貨を行う際の最小取引単位というのは各仮想通貨ごとに決まっていて、以下の通りになっています。
- ビットコイン:0.01BTC〜
- ビットコインキャッシュ:0.1BCH〜
- イーサリアム:0.5ETH〜
- ライトコイン:1LTC〜
- リップル:300XRP〜
1ビットコインが60万円とすると、0.01BTCから取引可能ということはおよそ6000円分からビットコインFXのトレードができることになります。
レバレッジもかけられますから、それほど金銭面でのハードルは高くないですね。
また、1人あたりが持てる上限の保有量も決まっており、それは以下のように定められています。
- ビットコイン:16BTCまで
- ビットコインキャッシュ:197BCHまで
- イーサリアム:450ETHまで
- ライトコイン:1785LTCまで
- リップル:357000XRPまで
XMの仮想通貨FXでは、どの通貨も日本円に換算して1000万円程度しかMAXでも保有できないように設定されているようです。
ちなみに余談ですが、XMのメインであるFXでは、最大で10億通貨、日本円に換算したら1000億円以上の運用ができるそうです…。
XMの仮想通貨FXの手数料は?
XMでは仮想通貨のFX取引に際して、手数料は無料となっています。
一般的な仮想通貨の取引所のように、「取引額の○%」という形で手数料を取られることはありません。
その代わりにFX特有の「スプレッド」というもので間接的に手数料が設定されています。
XMの仮想通貨FXのスプレッドは?
XMの仮想通貨FXの売りと買いの価格差であるスプレッドは、XMの外国版公式サイトによると以下のようになっています。(相場の変動があるためおおよその値となります。)
- BTCUSD=60ポイント
- BCHUSD=5ポイント
- ETHUSD=3.6ポイント
- LTCUSD=0.6ポイント
- XRPUSD=0.0038ポイント
あくまで「対ドル(USD)」のデータなので、わかりづらいですよね。
そこで、2018年11月に我々が実際の取引画面で確認したスプレッドを日本円換算にしてまとめてみました。
なお下の表は1通貨あたりのスプレッドとなります。(1BTCや1XRPあたりいくら手数料となっているかという計算)
※見切れている場合は右にスクロールしてください。
通貨 | スプレッド(ドル) | スプレッド(円) | 手数料比率 |
ビットコイン | 76.56ドル | 8700円 | 1.3% |
ビットコインキャッシュ | 6.37ドル | 723円 | 1.5% |
イーサリアム | 3.83ドル | 435円 | 2.2% |
ライトコイン | 0.72ドル | 81.7円 | 1.7% |
リップル | 0.0047ドル | 0.53円 | 1.0% |
上の表によると、1ビットコイン=626000円を1回トレードするのに、およそ手数料が8700円もかかることがわかります。
これは要するに、スタートした時点で8700円のマイナスとなっているのと同じであり、なかなか取り返すのは難しいと言えます。それほどXMのスプレッドは広いのです。
XMの為替FXでは低く安定したスプレッドを提供していますが、仮想通貨の方では少し広めと言えそうです。
XMの仮想通貨FXの入出金に必要な手数料は?
XMでは仮想通貨FXだけ口座が分けられているということはなく、通常の為替のFXと同じ口座に同様の方法で入出金を行うことになります。
入金の手数料
XMの入金はとても簡単で、クレジットカード入金の場合は無料で行うことができます。
出金の手数料
クレジットカードで入金した金額の範囲内ならばクレジットカードに返金という形で行うため無料です。
それ以上の範囲ではBitwalletという送金システムを利用することで824円で国内の銀行に出金することができます。
XMの仮想通貨FXのレバレッジは何倍か?
XMで仮想通貨FXをする場合、全ての通貨でレバレッジは最大5倍となっています。
ただし注意すべきポイントとして保有する数量によって必要な証拠金維持率が変わってきます。
つまり、たくさん保有すればするほど、レバレッジの倍率が下げられてしまいます。
最大レバレッジは保有量に応じて「5倍」「3.3倍」「2倍」「1倍」と4段階制になっていて、それが切り替わる量は通貨によって異なります。イメージが下の図になります。
各通貨ごとに具体的な保有量をまとめたのが下の表です。
※見切れている場合は右にスクロールしてください。
レバレッジ | 5倍 | 3.3倍 | 2倍 | 1倍 |
ビットコイン | 0~3BTC | 3~5BTC | 5~7BTC | 7BTC~ |
ビットコインキャッシュ | 0~20BCH | 20~40BCH | 40~60BCH | 60BCH~ |
イーサリアム | 0~40ETH | 40~80ETH | 80~110ETH | 110ETH~ |
ライトコイン | 0〜200LTC | 200〜400LTC | 400~500LTC | 500LTC~ |
リップル | 0~30000XRP | 30000~60000XRP | 60000~90000XRP | 90000XRP~ |
表だけ見てもわかりづらいと思うので、下に計算の一例を出しておきます。
- 2BTC保有するときのレバレッジは最大5倍に設定されている
- 1BTC=70万円程度だったとき、2BTC=140万円分
- 140÷5=28万円以上の資金が口座内はないといけない
XMのFXは最大で888倍というハイレバレッジを目当てに利用している人もいるみたいですが、特にリスクが大きい仮想通貨には別に低く設定されているんですね。
また、保有量が大きくなったときには運用額と同じ量の資金を用意する必要があり、FXの「自分の資金の何倍もの額を運用する」という強みがないのが現状です…。
【まとめ】XMの仮想通貨FXには最低いくら必要なのか?(必要証拠金)
ここまでXMの仮想通貨について細かくまとめてきましたが、
「要するにいくらあれば始められるの?」
と、気になっている人もいることでしょう。
XMでそれぞれの仮想通貨をトレードするために、最低で必要な資金はいくらか、それをまとめたものが以下になります。
- ビットコイン:約1200円から
- ビットコインキャッシュ:約1000円から
- イーサリアム:約2000円から
- ライトコイン:約1000円から
- リップル:約3000円から
レートは2018年11月現在のものとなります。
どの通貨でも、だいたい1000〜3000円程度で最小単位の取引ができるようですね。
しかし上の値は、本当に必要最低限な金額となりますので、実際に運用する際にはもう少し余裕をもって口座にお金を入れておいた方が良いでしょう。
- 取引可能な時間は原則平日の24時間。土日は取引できない。
- 最小取引単位はビットコインでは0.01ビットコインから。
- 1回毎の取引手数料は無料。ただしFX特有のスプレッドが広い。
- 取引のための入金手数料は無料。出金手数料は最大で824円の手数料がかかる。
- レバレッジは最大5倍。ただし保有量が大きくなると低くなる。
- 仮想通貨FXは約1000円あれば始められる。
プロの視点:仮想通貨FXがオススメできない3つの理由
ここまで2018年に再開したXMの仮想通貨FXについてまとめてきました。
さて、今日に至るまで幅広い投資ジャンルに挑戦し、XMに深く関わってきたプロトレーダーの私だからお伝えしたいことがあります。それは、
XMに限らず、仮想通貨FXは正直オススメしません!
なぜここまで言い切るか、それは現在のXM、そして仮想通貨業界の環境で稼ぐことは99.9%無理だと考えるからです。
仮想通貨の世界は、2017年以前では大きく稼ぐことができました。私も億り人には到底遠いですが、少なからず利益をGETできました( ・∇・)
しかし2018年以降の相場状況で、今更仮想通貨に執着しているような人は一生大きく稼ぐことはできません。
私がXMでの仮想通貨FXをオススメしない理由は大きく分けて3つあります。
- 必要な資金量とリターン、費用が見合っていない
- 実需がない仮想通貨では分析が不可能
- 仮想通貨自体が短期で売買するのに向いていない
1.必要な資金とリターン、費用が見合っていない
一つ目の理由は、仮想通貨FXでは、取引に必要な資金と手数料、そして得られるリターンのバランスが整っていないこと。
FXや仮想通貨に限らず、成功者が常に気にしている3つのお金の要素があります。
- 投入する資金:その投資は「いくらから」できるか?
- 手数料:その投資に必要な費用は「いくらか」?
- リターン:その投資で「どれくらい」のリターンが見込めるか?
この3つのバランスが取れた点がその人にとって最適な投資と言えますよね。
例えば、1万円しかない人と1億円持っている人ではやるべきことが違うはずです。
1万円しかない人はひとまずバイトをして元本を増やすべきで、1億円ある人は不動産や株などに幅広く守りながら投資するべきです。
では仮想通貨FXはそう考えるとどうでしょうか?
レバレッジが最大5倍と大きくポジションを持てず、2017年のような仮想通貨自体の伸びも期待できない今、資金の少ない人が大きく稼ぐことはできません。
一方手数料は、1回の取引で1~2%と取られますので、これは言い換えれば50回もトレードすれば手数料だけで元本が消えることになります。
仮想通貨が大きく下落するリスクも考えれば、仮想通貨FXは誰にもオススメできない投資対象なのです。
2.仮想通貨には実需がない→価格予測が不可能→運ゲー
2つ目の問題点は、仮想通貨には「実際の需要」がないため、ただの投機的な動きしかなく、分析ができない点があります。
仮想通貨は実生活に必要なものではない、つまり仮想通貨の価値を決める要素は何一つとしてありません。
例えば仮想通貨流出のニュースが日本を沸かしましたが、こういった人為的・突発的なニュースなどでしか価格は変化しません。何故なら株や為替と違い、仮想通貨には価値の裏付けが一切ないからです。
3.そもそも仮想通貨は短期間で売買するものではない。
2つ目の要因とも少し被りますが、仮想通貨はそもそもどういった期間でトレードするのが良いのでしょうか?
「長期的に仮想通貨の価値が上がる」「いや下がるのではないか」こういった長いスパンでの予測ができるかもしれません。
しかしそれならば、比較的短い期間で取引を繰り返す「仮想通貨FX」である必要は全くないのです。
FXの強みは短期間の値動きに対して、レバレッジをかけることで莫大な利益を狙う点にあります。
仮想通貨に短期間の価格予測が不可能な以上、仮想通貨にレバレッジをかけることはやめた方が良いでしょう。
今から稼ぐなら仮想通貨よりドルやユーロといった為替のFX!
せっかくXMに目をつけたのであれば、やはり様々な条件で有利な一般的なドルやユーロといった通貨を扱う為替のFXを始めた方が良いと思います。
例えば手数料に着目してみると、ビットコインでは1.3%なのに対し、ドル円だと0.01%。手数料が仮想通貨の130倍もお得です!
しかもビットコインでは最大5倍までのレバレッジも、FXならば最大で888倍かけられますから、仮想通貨よりも効率よくあなたの資金を活用してトレードできます!
私自身がXMでFXを始めたことで億単位の収益を取れたワケをこちらの記事でまとめていますので、よかったらご覧ください。