1日に何十回と取引を行う「スキャルピング手法」。たった一瞬で数万円を稼ぐと聞くと心が揺れるはず…。
しかし!!
FXでスキャルピングが通用する時代はもう終わりました!
新しい元号が令和となって、平成という時代とともにスキャルピングは終了しようとしています。
なぜ初心者が今からスキャルピングをやることはオススメできないのか?その理由とこれからのFX初心者がマスターすべき取引法についてまとめていきます。
目次
スキャルピングの言葉の意味とは?
はじめに"スキャルピング"という言葉の意味を再度確認しておきましょう。
FXにおけるスキャルピングとは、数pipsといったチャートのわずかな値動きを狙って、1日に何度も取引を行って利益を積み重ねていく超短期のトレードスタイルのことです。
対照的なトレードスタイルとして、スイングトレードやデイトレードがあります。
同じ利益額を獲得するとしても、スイングやデイが緻密な分析を行い1回の取引で大きな利益を狙うのに対し、スキャルピングは小さい利益の積み重ねで達成するイメージです!
FX初心者がスキャルピングで絶対に勝てない理由
それで本題ですね。
なぜ今回このテーマについて書こうかと思ったかというと、私が運営してる無料のLINEサポートでこんなお問い合わせがあったからです。
Taximさん、いつもわかりやすいご指導ありがとうございます!
LINEサポートで教えていただいてる手法はデイ〜スイングトレードだと思いますが、Taximさんはスキャルピングとかやらないんですか?
短い時間でお小遣い稼ぎできるって聞いて、スキャルピングもやってみたいのですが…。
まあ今回だけに限らず、スキャルピングに興味がある初心者の方は大変多いようで何度もお問い合わせをもらったことがあります。
ただ、プロトレーダーとして10年以上FXに取り組んでいる私Taximの結論は決まっています。
スキャルピングはもう勝てない!特に初心者が今からやるのはもう遅いから絶対手を出すな!
これ以外の結論は、経験からも理論からも出ませんでした…。
理由1.超短期売買はプログラムのアルゴリズムで戦う時代
1つ目の理由は、取引時間が短いスキャルピングのような世界の戦いが、人間からプログラムによるアルゴリズムに代わっているからです。
あなたがFXの市場で戦っている相手の中には大企業や金融機関などの機関投資家が多いわけですが、彼らのトレード部門にはもうほとんど人間がいないという現状をご存知ですか?
例えば、世界最大手の投資銀行である「ゴールドマン・サックス」では600人いたトレーダーはたった2人にまで減ってしまいった、と言われています。
このように、プログラムによる取引はFXに限らず現代の金融界の主流になっています。
さて、では彼らのトレードプログラムはどのくらいのものか?
アルゴリズムの場合、1秒間に1万回以上の注文をかけ、その注文をできるだけコンマ1秒でも早く市場に通すために、サーバーを取引所の近くに設置しています。
プログラムが自動でエントリーや決済注文をかける素早さは、人間のマウスによるクリックで到底勝てるもんじゃないです。
第二次世界対戦中に、アメリカ軍のB-29爆撃機からの空襲を日本人が竹槍で落とそうとしたという話がありますが、あなたが今からスキャルピングで戦おうとしているのは同じレベルのことなのです。
理由2.スキャルピングは手法でどうにかなるものじゃない
個人トレーダーにオススメしない2つ目の理由は、スキャルピングは手法と同じようにやっても稼げないからです。
たしかにネットでスキャルピングを検索すれば、色々出てくるわけですね。
「スキャルピングで5年で1億稼いで私のトレード手法の全て」
「7秒で10万円の儲け?スキャルピングで利益を出す極意」
まあ、そもそもこれらの手法自体が眉唾なのですが、10万歩くらい譲って実際にこの人がこのやり方で稼いだとしましょう。
ただ、あなたが同じようにやっても100%稼げません。
スキャルピングは手法よりも数年間チャートを見続ける経験の方が全て物を言います。なぜならローソク足の動きで全てが決まるからです。
市場を総合的に判断するデイ〜スイングトレードなら、相場分析のやり方すら身につけてしまえばあなたにも再現することができます。
しかしスキャルピングには成功している人と同じように取引する、という再現性がないのです。
何年もの間チャートを見て経験を積んでもらっても良いですが、その頃にはアルゴリズムがあなたの数万倍という速度で発達しています。
理由3.チャート分析を一瞬で行わなければいけない
3つ目の理由は、「分析の難易度」と「得られるリターン」のバランスが割りにあっていないからです。
スキャルピングは最初の説明でも申し上げましたが、1日に何度もトレードすることで利益を積み上げる取引スタイルです。
つまり1回のエントリーのための分析にあてられる時間がとても短いと言えます。
さらに1回の値幅も小さいため、損切りとの割合を考えれば勝率は高くないとトータルでマイナスになってしまうのもネックです。
一方でデイからスイングといった、ある程度の大きな流れを掴むトレードの場合、1日に何度もエントリーする必要はないので、分析の時間はたっぷりとあります。
私たちが教えている手法の場合、1回の利益が大きいため、たとえ勝率が低くてもトータルでは大きくプラスになるというワケです!
さあ、ここで2つを比較してみたとき、
- スキャルピング…1回の分析時間が短いのに勝率を高くしないといけない
- スイングトレード…長い時間をかけて分析でき、勝率が低くてもプラスになる
どっちが簡単ですかね?
そもそも個人でスキャルピングをやる必要性がない
そもそも、稼がなきゃいけないノルマもない私たち一般ピーポーが、1日の中で命削ってまでスキャルピングをやるのはエネルギーの無駄でしかないです。
機関投資家の場合、運用チームはお客さんや会社のお金を預かって運用する完全実力主義の世界です。
外資系の投資機関では運用成績が悪いと翌週には席がなくなっているそうです…。
そういった人は命削って1日に何度もトレードをする必要があるかもしれません。
一方で、好きな時にまったりとトレードできて、ポジションを持ち越しても何の問題もない、そういった個人トレーダーに与えられた特権なのです。
その特権を捨ててまで、命を削って小数点コンマ秒の世界で戦う必要性が私には全く感じられません!
スキャルピングで稼げる人はいますが…
ちなみに現段階でスキャルピングで稼いでいる人は実際にいます。
私の知り合いで、証券会社のトレーダーとして10年以上働き、今は個人のトレーダーとして専業でやっている方(Hさん)がいます。
HさんはFXに限らず、株式などでもスキャルピングを行い利益を取ってきたとのことで、その方に聞いてみました。
命削るだけですし、今後難しくなっていくと思いますし…。
ということで、そもそも今からやるのも難しいということでした。
やはりスキャルピングは完全に別のスポーツのようなもので、今から始めるのはだいぶ厳しいということです。
ちなみにHさんも今後はスキャルピングからより違う投資スタイルに変えていくとのことでした。プロでも難しいということがわかります…。
今後長い期間で勝ち続けたいなら有利な分野で戦おう
ということで、数秒といった超短期で取引するのはスキャルピングは、そもそも手を出さない方法が賢明という記事でした。
繰り返しとなりますが、スキャルピングは普通の投資やFXとは全く別物で、これから長いスパンで勝ち続けていくのは難しいです。
初心者であっても、プロのやり方が再現できるトレードスタイルや手法を選ぶことがとても重要ですね。
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